アトランタ・ドリームの
アシスタント・ゼネラル・マネージャーに
昇格したばかりのブルックリン・カートライトは、
現在次世代の黒人女性を、
WNBAフロントオフィスでの成功へと導くことに
情熱を注いでいる。
幼少期すぐにバスケットボールに
夢中になったわけではなかったカートライトは、
長年の献身的な努力の末、チームの
エグゼクティブとして、プロバスケットボールの
頂点を極めた。
一人っ子として育ったカートライトは、父親が
コーチだったにもかかわらず、当初は
バスケットボールにほとんど関心がなかった。
だが、コーチである父と毎日一緒に
トレーニングするうちに、彼女はすぐに
その才能を開花させ、このスポーツに
夢中になった。
しかし、あるスポーツに夢中になったものの、
それをプロとして追求するほどの才能がない場合は
どうするのだろうか？
多くの高校生アスリートと同じように、
カートライトもこの問題に直面した。
彼女は、そのことに悩み、バスケットボールから
離れる代わりに、何か他の方法で自分が好きな
バスケットボールに関わり続ける方法はないかと、
別の道を探し始めた。
プレイすることにこだわりを無くした
カートライトは、ジョージア・サザン大学の
1年生になると、それでもバスケットボールに
関わることを諦めきれず、この大学の
女子バスケットボールチームの
マネージャーになった。
ボランティアとして始まったこの仕事は、
カートライトのその後のキャリアにとって、
極めて重要な瞬間となり、このことがきっかけで
彼女はプロバスケットボールの
フロントオフィスでの仕事を得るようになった。
だが、チームマネージャーからチームの幹部への
道のりは、簡単なものではなかった。
長時間のハードワークと、チームの
スケジュール管理からフィルムルームでの
作業まで、この仕事で成功するには
他人がやらない、どんな仕事でも引き受ける
意欲が必要とされた。
大学で過ごす期間も残り少なくなってきたとき、
カートライトは初めてバスケットボールが
自分にとってなくてはならないものだと気付いた。
そう考え、何とかして自分がバスケットボールに
関わり続けることができないかと思い、
カートライトは思い切ってジョージア州中の大学の
コーチにメールを送ると、最終的に
ルノアール・ライン大学でコーチの職を
得ることができた。
それから数年、彼女はさまざまな大学で
アシスタント・コーチとして働き、
貴重な経験を積んでいった。
家庭の事情でバスケットボールを一時中断した後、
アトランタ・ドリームのバスケットボール・
オペレーション・ディレクターに応募し、
カートライトはWNBAの世界に入る絶好の
機会を得た。
WNBAに入ってからの4年間、彼女は
出世し続け、現在では
アシスタント・ゼネラル・マネージャーを
務めるまでになった。
幹部となったカートライトは現在、
マーケティングやコミュニケーションから
選手のリクルートや日常業務まで、チーム運営の
さまざまな側面に深く携わっている。
彼女の最終目標はゼネラル・マネージャーに
なることであり、WNBAの中でより多くの黒人女性が
指導的役割を占めるように道を開くことに
自分の時間を割いている。
カートライトにとって、WNBAの
エグゼクティブとしての仕事は、個人的な
達成だけでなく、スポーツマネジメントの仕事を
夢見る他の若い黒人女性を代表し、
応援することでもある。
このような高い地位につくことで、彼女は
自身の物語に自分を重ね合わせる人たちの
希望の光となることを目指している。
ゼネラルマネジャーになる道のりで学ぶことは
まだたくさんあると認めながらも、カートライトは
他の人たちと協力し、WNBAのフロントオフィスに
もっと多くの貢献をもたらしたいという願望に
突き動かされている。
彼女のストーリーは、忍耐、行動力、そして
プロスポーツにおける献身性への重要な
一例となるものなのかもしれない。
コメント